各団体の講評は、中川 和之 委員(株式会社時事通信社 解説委員)より各団体の1年間のチャレンジポイントや今後さらに期待したいことについて、団体ごとに丁寧にご説明いただきました。
(大島町立小学校(つばき小学校・さくら小学校・つつじ小学校))
子どもたちに何ができるのかを考えさせる中で、大人でも考えなければいけない問題を子供たちが自分たちで決めていることが素晴らしいと感じました。
また、小学校はどちらかというと教える場といった感じもありましたが、「小学生がふれあいのキーパーソン」という言葉は全国的に使えるすごくいい言葉だと思いました。
(宮城県多賀城高等学校)
成果として、主体性と課題解決能力が向上したというお話がありましたが、具体的にどのように向上したのかが聞けなかったのが残念でした。
生徒のファシリテートと能力がこれから発揮できるか、3月のフォーラムの結果を楽しみにしています。
(一般社団法人(非営利) 雄勝花物語)
当事者感を持って議論討論をしてもらうというのはすばらしいと思います。その結果として、来られた皆様が「自分事として学んでいるということ、そして受講者に提案することとして自分の街を調べたり訓練をしたりすること、そうしたことを悩むことによって納得して取り組んでいただくことに繋がっているのだろうと感じました。質の高い活動でした。
(高知市立南海中学校)
プレゼンがとても上手で、「地域の絆が防災の力」というキャッチフレーズもすごくいいと思います。
中学生が気付いたということが自分の地域が動き出す話にもつながっているのが素敵だと思いますし、最後の子どもたちの自己流評価は、何より大きい事前復興計画だと感じました。
(兵庫県立東幡工業高等学校)
周りの大人は、高校生や小学生から声をかけられると腰が上がるので、そうやってどんどん使っていくといいと思います。
また、サークルのような構内にある得意技を活かすのも防災の取組についてもいい発想だと思いました。これからの活動にも期待しています。
(仙台市立郡山中学校)
1000人を超える規模の訓練において、中学生主体の避難所開設が出来ており、それが伝統になっているのが素晴らしいと思います。
住民の要求水準が高まっているというのは良いことで、要求してくる住民を当事者として取り込む方向に持って行ければさらに一回り先に進めます。予算確保も大変だと思いますが、期待しています。
(東京都立足立工業高等学校)
評価学習の中でのいろいろな防災教育、カリキュラムマネージメントとして防災を進めていくという新しい方向になっており、それは一つのモデルとなりますので楽しみです。
社会づくりに貢献する市民づくりという話がありましたが、防災は大きな社会づくりの中の一つの役割であり、他のことではできなくても防災を通じると全体に繋がることもあると思います。
(愛知県立海翔高等学校)
ただ歌を作るだけでなく、様々な活動を積み重ねた結果が歌になっているというのがいいと思います。
今後は、日常防災らしいものを詰めていただきたいと思います。テーマソングに恥じないような活動を期待しています。
(名古屋市立工芸高等学校防災チーム)
ワークショップという形での展開を子どもたちで考えており、条件を変える中で気づきがたくさんあったのかなと思います。
最後は町のデザイン事務所に発展していきましたが、地域デザインの発展というのは本当に平時の地域力になると思います。今後の活動に期待しています。
(岡山市立曽根小学校)
できた総合学習というものをやるのは大変ですが、その中で防災という形で組み直していただいたのが素晴らしいと思います。
ESD教育は岡山が本場なので、そういったものがどういう風に活きているのか、持続可能な社会に繋がる防災ですので、チャレンジして頂ければと思います。
(豊橋障害者(児)団体連合協議会(豊橋市障害者福祉会館さくらピア))
当たり前に利用者として使っている施設で、例えば団体同士が防災意識の中から連携が出来るというような、ちょっとしたことから実践されていたのがよかったと思います。
防災コンテンストの成果を漫画化していただいたのはありがたかったです。
(名古屋市立中央高等学校 昼間定時制)
最初に文句を言わせるのが結果的に教員の楽しさに繋がって、そこで子供たちが更に乗ってきて、トワイライトスクールになったのは良いぐるぐる回りだなと思いました。
最後に「人と関わることを避けてきた私」の話は本当に勇気がでる言葉で、できる子たちがやる防災だけではないという一つの成果だと思いました。今後の活動に期待しています。
(気仙沼市立気仙沼小学校)
震災から6年が過ぎ、覚えていない子がこれから増えてくる中でどう意識を高めていくのか、家庭との連絡の中でグッズより話し合いという話が出てきたのも大事だと思います。
経験を語り継いでいくことに対して教育がどうやっていくかについては、阪神淡路の時に広がりを持ってできたとは言えないので、是非モデルになっていただければと思います。
(兵庫県立太子高等学校)
「東京防災」を参考にされたということで、今後更に次の活動に展開されるのではと思います。
最初にチャレンジとしてああいうビデオを作ったからこそ、「今度こそ本当に役立つものを作りたい」という気持ちになった、これも素晴らしいサインだと思います。
(大船渡市立日頃中学校)
備えをしていてもやはり災害は起きてしまうので、そういう場所と繋がって、また地域力を高めていこうということが、双方に力を与えればと思っています。
チャレンジプランの仲間である南海中学校とネットで交流したことで、お互いのシチュエーションの違いが分かって、それがお互いの気付きになったのではと思います。
時間と資金については、評価学習を上手く使うなどして頑張ってほしいと思います。
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