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2014年度防災教育交流フォーラム

2014年度実践団体の紹介

2014年度防災教育交流フォーラム

「2014年度防災教育交流フォーラムの様子」

立教大学池袋キャンパス  去る2014年10月4日・5日の両日、東京豊島区にある立教大学池袋キャンパスにて『2014年度防災教育交流フォーラム』が開催されました。
 今年度のフォーラムのテーマは、『〜世界に通ずる日本の防災教育の普及・啓発の拡大〜』とし、延べ人数153名の方にご参加いただきました。
 1日目は防災教育交流会とし防災教育専門家による基調講演と、防災教育優秀団体による事例紹介と意見交換会、2日目は防災教育チャレンジプラン実践団体による中間報告会を行いました。

1日目:防災教育交流会

■趣旨説明『防災教育交流フォーラムに期待するもの』

林 春男委員長(京都大学 防災研究所巨大災害研究センター 教授)  趣旨説明では、林春男委員長(京都大学 防災研究所巨大災害研究センター 教授)より、「防災教育に関連する団体が一同に集まって防災教育を考えるフォーラムである。2005年から「防災教育チャレンジプラン」「ぼうさい甲子園」「ぼうさい探検隊」という3つのプロジェクトが始まり、10年続いている。10年で培った良い実践事例のアイデアの一部を皆で共有してほしい。」とご挨拶をいただきました。
名波義昭様(内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(調査・企画担当))  名波義昭様(内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(調査・企画担当))が職務によりご欠席されたため、中込企画官より「今回で11回目の開催。息長く続けていくにあたっては、まだスタート段階である。来年3月に仙台で行われる「第3回国連防災世界会議」では、今後10年間をめどに国際社会の基本指針が採択される。我々もそのような場で、防災教育の重要性を世界に伝えていく」と代理でご挨拶をいただきました。
中村陽一様(立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授、デザイン研究所所長)  また、中村陽一様(立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授、デザイン研究所所長)より、「立教大学で開催するのは3回目である。21世紀社会デザイン研究科について知ってもらうことが目的。実りあるフォーラムにしてほしい。」とご挨拶をいただきました。

■基調講演

 『防災教育のあり方について』をテーマに室崎益輝様(兵庫県立大学防災教育センター長)よりご講演をいただき、「防災教育とのかかわりについて」「日本の防災について」「防災教育のあり方」などのお話をいただきました。

室崎益輝様(兵庫県立大学防災教育センター長)

■防災教育優秀団体による事例紹介と意見交換

 防災教育優秀団体による事例紹介として、過去の防災教育チャレンジプラン受賞団体6団体よりこれまでの取組について発表をいただき、発表後はパネルディスカッション形式の意見交換を行いました。

和歌山県田辺市新庄中学校 谷本様

○和歌山県田辺市新庄中学校
「新庄地震学の取り組み」

 谷本様より、「H16年にチャレンジプランで大賞を貰った。学校は南海トラフに近い場所にあるので、防災教育が盛んである。」と団体と地域についての説明と、新庄地震学についてお話をいただきました。

なでしこ防災ネット 吉田様

○なでしこ防災ネット

 吉田様より「2008、2010年に特別賞、優秀賞をもらった。女性の視点とネットワークを活かした防災対策を行っている。」と団体の説明と、女性ならではの災害時の生活の仕方や地域住民の共助を高める活動についてなど、活動内容についてお話をいただきました。

滋賀県立彦根工業高等学校 田中様

○滋賀県立彦根工業高等学校 
「防災かまどベンチづくり」

 田中様より、防災かまどベンチづくりの目的と、素人でも一日で完成できる、座椅子を外すとかまどとして使えるベンチ作りの説明や地域との交流についてなど、活動内容をお話しいただきました。

千葉県立東金特別支援学校 瀧川様

○千葉県立東金特別支援学校
「特別支援学校に何ができるか?」

 瀧川様より「H23年からチャレンジプランへ参加、ぼうさい甲子園にも参加している」と団体の説明があり、子供会での炊き出し訓練やポスター制作、今年度の仮装大賞に応募した「あたりまえ体操」などの活動内容、また、今後の取組についてのお話をいただきました。

糸魚川市立根知小学校 谷口様

○糸魚川市立根知小学校
「ジオパークの大自然と向き合う地域防災教育」

 谷口様より、「自然景観と災害の両立を目的として活動している。スキーや相撲等伝統のある地域で、GCB(ジオパーク、地域、防災)と呼んでいる。」と団体の紹介と、具体的な活動内容として防災戦隊チャレンジャー(クイズに答えることでカードがもらえる。)やウォークラリー、防災キャンプについてのお話をいただきました。

気仙沼市立階上中学校 戸羽様

○気仙沼市立階上中学校

 戸羽様より、「平成15年の宮城沖地震、平成16年のスマトラ沖地震を踏まえ、平成17年より防災学習を実施した」と防災教育を始めた経緯についてのご説明と3.11以降の取組、具体的な活動内容としては仮設住宅居住者との合同避難訓練や保護者、地域の人向けの発表会、また今後の活動についてお話しいただきました。

○意見交換会の様子

意見交換会の様子

2日目:中間報告会

■開会挨拶

 開会挨拶では、林春男委員長(京都大学 防災研究所巨大災害研究センター 教授)より、「本日は他の集まりにはない、チャレンジプランの特徴を発表いただだければと思う。良いものはどんどん共有いただき、お互いに活用していただくような場としてもらいたい。」とご挨拶をいただきました。

滝澤様  名波義昭様(内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(調査・企画担当))が職務によりご欠席されたため、滝澤参事官補佐より、「先生からのコメントや他の団体の事例を参考にしていただきたい。過去の関係者によるサポーター制度を実施している。こちらも積極的にご活用いただきたい。」と代理でご挨拶をいただきました。

■防災教育チャレンジプラン実践団体発表

 中間発表会は、2014年度防災教育チャレンジプランに取り組んでいる実践団体(15団体)が、これまでの活動経過や今後の課題を発表し、実行委員からのコメントをもとに2月の活動報告会までの活動をより良くすることが目的です。 実行委員からのコメントは各団体へ配布され、良かった点や改善点、アドバイスなどが伝えられました。
下記(YouTube)にて、発表当日の模様をご覧いただけます。
(※データ容量が大きいため、表示に時間がかかる場合があります。
http://www.youtube.com/playlist?list=PLyCETxXAdkgB70sfm3F92MRIe9RI3KPCS

福和伸夫委員(名古屋大学 減災連携研究センター センター長・教授)  また、福和伸夫委員(名古屋大学 減災連携研究センター センター長・教授)からは、各実践団体の発表・取組内容に対して、団体ごとに良い点や今後の課題について総括のコメントをいただきました。

 なお、会場の一角では、実践団体の活動をまとめた写真やポスターなどが展示され、来場者の方は熱心にご覧になっておりました。



 最後に、林春男委員長より閉会の挨拶として、「本日は台風の中ありがとうございました。さらにプログラムが発展することを祈念しています。また2月に素晴らしいご報告を頂けるのを楽しみにしています。」とお話をいただきました。

 実践団体の皆さんには、中間報告会での実行委員からのコメント、各団体との交流の場で得たアイデアなどを反映させて、引き続き取組を継続していただいております。

 なお、今年度の最終的な成果報告は、2015年2月21日(土)に東京都江東区の「有明の丘基幹的広域防災拠点施設」で開催する予定です。防災教育にご関心のある方は、是非ご参加ください。

【防災教育チャレンジプラン事務局】