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2011年度チャレンジプラン団体の紹介〜 ワークショップの様子

実践団体の紹介 防災教育交流フォーラムの様子 活動報告会の様子

2011年度防災教育チャレンジプラン・ワークショップ

「2011年度 活動報告会の様子」

 2012年2月11日、東京有明にある「有明の丘基幹的広域防災拠点施設」で「防災教育チャレンジプラン活動報告会」が開催されました。
《参 考》有明の丘基幹的広域防災拠点施設とは…
 会場となる施設は、首都圏において、大規模かつ広域的な災害が発生した際に国・地方公共団体等の合同現地対策本部を設置される施設で、日本で初めて基幹的広域防災拠点として整備された施設です。
 当日は、2011年度に活動を行った実践団体17団体、2012年度に採択された団体18団体、一般参加者と、合計178名が参加され、とても有意義な報告会となりました。下記に、活動報告会での様子をご報告いたします。

■開会挨拶

林春男委員長  開会では、林 春男 委員長(京都大学防災研究所 巨大災害研究センター教授)より、「3.11以来、一人一人が災害時に対するリテラシーを持つことがいかに重要か、どうすればそれを学べるのかという意識が高まっている。それがこの参加者数の多さに表れている。」とご挨拶いただき、さらにチャレンジプランの取組が、他の防災教育の取組と異なる特徴として「他が“いいものを褒める”ものであるのに対し、チャレンジプランは“いいものをよりいいものにして広める”点や、“いいことはお互いに学び合う”点が特徴である。」とご説明いただきました。
長谷川 彰一様  また、内閣府大臣官房審議官(防災担当)長谷川 彰一様より、「防災教育もしばらく前までは単発だったものが、ここ数年で学校や地域での活動など広がりを見せて、重要性も上がってきている。災害が起きる前の準備として、良い事例を集め広めていくのが防災教育の分野である。常に高いレベルで維持することは難しいが、よりよいものにして継続してほしい。」とご挨拶いただきました。

 

■2011年度 実践団体発表

 2011年度防災教育チャレンジプランに取り組んだ17団体が、防災教育交流フォーラムの際に実行委員会から指摘のあったアドバイス等を活動につなげ、1年間の実践活動をとりまとめた最終報告を発表していただきました。

澤野 次郎 委員(災害救援ボランティア推進委員会 委員長)  各団体の総評は、澤野 次郎 委員(災害救援ボランティア推進委員会 委員長)より、まずはチャレンジプランについて、「原則やマニュアルがあるのではなく、多様性があることがチャレンジである。学びあう姿勢が大切である。」とコメントをいただき、各団体によるこの1年間のチャレンジポイントや今後さらに期待したいことについて、団体ごとに丁寧にご説明いただきました。

 当日は、審査委員会による評価、表彰も執り行われました。今年度は、昨年3月11日の東日本大震災で被災しながらも、防災教育チャレンジプランの実践団体として1年間活動を続け、復興に向けて地域に多大な貢献をされた功績を称えるために復興教育大賞が設けられ、「釜石市立釜石東中学校」、「南三陸町立歌津中学校」、「宮城県大河原町立金ヶ瀬中学校」の3校が表彰されました。また、防災教育大賞には、商業高校の特性を活かした商品開発と販売、デジタル紙芝居やハートツリーの販売実習により義捐金を届ける活動など、防災意識向上に役立つ数々の活動を行った「愛知県立半田商業高等学校」が選ばれました。
 また、防災教育優秀賞には、「高津養護学校 たかつ地域ネットワーク推進会議」「「やさしい日本語」有志の会」が選ばれ、防災教育特別賞には、「千葉県立東金特別支援学校」「糸魚川市立根知小学校」が選ばれました。

防災教育チャレンジプラン審査委員会 近藤 信司 委員長(独立行政法人国立科学博物館 館長)  表彰式では、防災教育チャレンジプラン審査委員会 近藤 信司 委員長(独立行政法人国立科学博物館 館長)より、復興教育特別大賞を受賞した3校について、「被災地において、防災教育の本質を表す行動を示していただき、私たちの模範を示していただいたことに敬意を表します。」とご講評をいただき、「取り組みを全国の一人一人へ普及させる事が大事だが、ここにいる内閣府や関係者だけでは実現できません。多くの人の力で実現させましょう。」とご挨拶をいただきました。

※受賞団体一覧はこちらへ

表彰風景 表彰風景 表彰風景
表彰風景(復興教育大賞:釜石市立釜石東中学校、南三陸町立歌津中学校、宮城県大河原町立金ヶ瀬中学校)
表彰風景(防災教育大賞:愛知県立半田商業高等学校)
表彰風景(防災教育大賞:愛知県立半田商業高等学校)

■2012年度 実践団体発表

 2012年度の実践団体に選ばれた学校、地域組織・団体など18団体が取組プランの概要を発表しました。

※採択された18団体一覧はこちらへ
鍵屋 一 委員(板橋区 福祉部長 兼 危機管理担当部長(計画担当))  総評は、鍵屋 一 委員(板橋区 福祉部長 兼 危機管理担当部長(計画担当))より、18団体の取組プランの概要に対するコメントやアドバイスをいただき、「チャレンジプランとは、子供たちのチャレンジを通じて地域の力のてこになるもの。具体的な方法論、例えば、体力の向上を目的とした場合に、単に運動会というのではなく、パン食い競争のような企画を考えることが重要である。目標と発想力を持ってこれからの1年間がんばっていただきたい。」とコメントをいただきました。
 なお、会場の一角では、防災関係団体の展示や、各実践団体が行っているプランに関する展示物が公開されました。模型や防災マップ、活動風景の写真など、2011年度実践団体が1年間取り組んだ数多くの活動概要や、田無工業高等学校の生徒が作成した陸前高田市の地形模型や、防災教育特別賞を受賞した東金特別支援学校(千葉県)のマルチパーテーションなどで展示コーナーは華やかになり、活動報告会の来場者やそなエリアの見学者など多くの方が大変興味深く鑑賞されていました。

 最後に、林 春男 委員長より「今年設けた、復興教育特別大賞の皆様には是非この試みを続けていただき、私達と一緒に活動をしていただきたい。今年度と同じように活動を支援していきたいので、是非24年度も報告会へ参加していただきたい。私達一人一人の防災教育のリテラシー向上の為に、ベストプラクティスを増やしていきたいので、今後ともご協力いただきたい。」とコメントを述べていただきました。

 2011年度の実践団体の皆さま、本年度の活動にご協力をいただきまして、本当にありがとうございました。サポーターとして今後も防災教育チャレンジプランにご協力をお願い申し上げます。また、2012年度の実践団体の皆さま、これから1年間どうぞ宜しくお願いいたします。


【防災教育チャレンジプラン事務局:鈴木 里絵】
 
下記(YouTube)にて、発表当日の模様を映像をご覧いただけます。
(※データ容量が大きいため、表示に時間がかかる場合があります。
http://www.youtube.com/playlist?list=PL395CB2634C463D33