三つのキーワードをもとに取り組む。一つ目は「自分で守る」。障害のある児童生徒が、災害時に自分で自分の心や体の安全を守るスキルを学ぶ取組。二つ目は「学校で守る」。在校児童生徒の支援、避難体制など校内の「防災マニュアル」の見直しや研修、訓練に取り組んでいきたい。そして三つ目の取組は「地域で守る」。本校は、所在地域の「福祉避難所」として指定されている。地域の災害対策課との連携を深め、災害時の「備え」を作っていきたい。
愛知県知多半島を校区とする肢体不自由児のための特別支援学校である。全校生徒は小・中・高等部あわせて約90名。学校生活において、医療的なケアが必要な児童生徒や日常生活に介助を要する児童生徒が在籍している。開校以来、約20年間、幸いなことに大きな災害を経験していないが、所在地域は「南海トラフ大地震」の対象地域に含まれている。重度の障害がある児童生徒が「安心・安全」に地域社会で暮らしていけるように、「防災学習」のより一層の充実をはかっていく。