学校設定教科「防災の学び」を柱に、防災教育の内容を教科等横断的な視点で組み立て、地域に根差した探究活動を実践し、自助・共助の防災意識を高める。
銚子ジオパーク推進協議会と連携し、作製した積層図の範囲を歩き、どのような場所が危険なのか考えるジオツアーや災害履歴・偉人、津波の行動科学、災害医療、地層・化石、産業・醤油等についての専門家による特別授業や探究活動の成果を発表する県銚アカデミア等が特徴である。
・災害時におけるメディアとの向き合い方、心理学、歴史について学ぶ。
・銚子及び東北3地域の積層図を作製し、災害に対するリスクや、約10年間の復興状況を調べる。
・個人及びグループで課題探究型学習に取り組む。
・ジオツアーを実施し、銚子の過去の災害の痕跡や復興の歴史を学ぶ。
・津波想定の避難訓練や避難所運営について学び、災害時の行動計画や自助・共助について考える。
・探究活動の成果発表会として、県銚アカデミアを開催し、校内及び地域住民と成果を共有する。
・銚子及び東北3地域の積層図を作製した。地元である銚子の地形を理解し、災害発生時の地域ごとのリスクや避難計画について考えることができた。また、東日本大震災当時の被災状況から現在までの復興状況、ハザードマップを調べたことにより、災害が発生した後の復興まで見据えた事前の防災対策の重要性を認識した。
・ジオツアーを実施し、地元銚子の津波をはじめとする過去の自然災害や戦災の痕跡を巡り、復興前後の都市の変化から、次の災害に備える工夫が盛り込まれていることに気づいた。3方を海や利根川に囲まれていることから、津波をはじめとする水害等に繰り返し罹災している歴史がある。しかし、豊富な環境資源(水産業など)があることから、リスクとの共存を意識した先人たちの工夫を学び、防災意識を向上させた。
・課題探究型学習に取り組み、成果を共有したことで、視点の異なる様々な角度から防災について学び、理解を深めることができた。考えるポイントがたくさんあることに気づき、今後、継続して防災について意識し、学び続けることの重要性を認識した。