●若い人たちの防災に関わる能力の向上を図るため、防災教育活動の情報提供の場としてこのサイトを運営しております●
防災教育チャレンジプラン
サイト内検索 
防災教育チャレンジプラン募集 チャレンジプラン団体の紹介 防災教育事例集→検索 防災教育Q&A チャレンジプラン実行委員会のコラム 防災教育に役立つリンク集

ホーム > 2018年度実践団体の報告「川崎医療福祉大学 医療福祉マネジメント学部 医療福祉デザイン学科」

2018年度実践団体の報告

防災教育の素材で探す  イベントとして実施したい  総合学習や選択授業で実践したい

川崎医療福祉大学 医療福祉マネジメント学部 医療福祉デザイン学科  実践団体の紹介・連絡先
最終報告会資料(PDF) | 最終報告書(PDF)

プラン名 言葉に頼らない避難誘導ツール開発プロジェクト
プランの対象 大学・一般
目 的

1. 大学生が防災に対しての知識を得ることと、多職種連携による防災活動の意義を知る。

2. 災害現場での使用に耐えるデザインモデルの作製及び検討。

3. NBC災害の際に、防護服を着た隊員が言葉に頼らず避難誘導を行うためのツール開発。

内 容

2016年、岡山市消防局 岡山市北消防署の隊員から「火事の現場で聴覚障がいを持つ方に、避難して欲しい事がすぐに伝わらなかった」と相談を受けたことから、災害時避難誘導用ピクトグラムの開発がスタートした。ピクトグラムは、2020年のオリンピックに向け、外国人や障がいを持つ方にも伝わりやすく有効な避難誘導のアイデアと考えている。開発にあたっては、定期的な打合せを行い、これまでに4度の消防訓練に参加して検証を行った。また、全国22の消防署からピクトグラムの使用に関する希望が寄せられており、さらなる検証の場が広がっている。

成 果

1.デザインを学ぶ学生がピクトグラムを題材に消防隊員とのやり取り を通じて、実践的に防災に対する知識を学び、JIS規格やユニバーサルデザインの重要性について学修することができた。さらに、制作および検証を通じて自らの専門性の自覚に繋がる結果となった。

2.屋外使用できるモデルとしてエアポップ看板とポップアップサイン、コーン用サインを制作し、消防訓練にて使用感の検証を行った。

3.言葉に頼らず避難誘導を行う際「ピクトの意味が伝わるか」につい  て、消防イベントにて一般の方を対象にアンケート調査を行った。

また、那覇市の赤十字病院から「外国人の多い町での誘導に使用したい」との打診があったほか、県内のショッピングセンターで発生した火災現場にて、館内の避難誘導に消防隊員がツールを使用したことから、自衛消防組織より試験導入したいとの打診を受け、ピクトグラムの重要性およびニーズをあらためて感じる機会となった。

製作物