生徒アンケート結果3より、参加者の約90%が参加後、防災意識が高まったと回答している。また、生徒アンケート結果4より、災害時にボランティア活動に参加したいと回答した者が約96%いた。このことは、今回の宿泊体験に参加した結果、防災意識が高まり、実際の災害でも進んで活躍したいという意欲を引き出したと考えられる。これは、本プログラムの目的である、「災害が発生した際に、率先して支援活動が行える生徒の育成」を概ね達成したと思われる。さらに、生徒アンケート結果5より、約65%の者が、自宅で避難所宿泊体験の話をすると回答していることから、直接参加していない、家族への啓蒙にも発展すると考えられる。生徒アンケート結果7では、約86%の生徒が今後も防災プログラムに参加したいと回答していることから、今回の宿泊体験をきっかけに、今後も防災知識やスキルが増加すると考えられる。
一方、地域住民・職員アンケート1の結果から、約87%が避難時に地域支援の必要性を感じていることから、公教育である本高等学校も、災害の地域支援のノウハウを持つ必然性が明らかになった。地域住民・職員アンケート3の結果から、避難所生活で心配なこととして、トイレ、飲料水、情報などが何れも高い数値を示した。そのため、災害発生事前に、これらの対策を十分に行っておく必要があると考えられる。そして、地域住民に対し、これらの対策を事前に示しておくことで、不安を和らげ、信頼感を高めることに繋がると思われる。
全体の避難所宿泊体験の感想として、参加者のほぼ100%が参加して良かったと感じており、今回のプログラム内容の適切さをあらわしていると思われる。 |